日帰り手術ができる訳

痔の日帰り手術

入院が必要となる手術の原因は、ずばり「痛み」と「キズの安静」のふたつが課題です。当院の手術では課題を解決するため、レーザー手術を行っています。

まず、術後の「痛み」を左右する因子に、手術時の止血操作(電気メスによる凝固、結紮〈けっさつ〉による止血)があります。いかに出血させずに手術するかが、手術後の痛みにとって重要ということですが、当院のレーザーによる手術ではほとんど出血させません。

次に、術後の「キズの安静」ですが、レーザーのキズは腫れることなく翌日に閉じます。もちろん完全に治癒するわけではありませんが、落ち着いたキズの状態になります。

当院は手術経験で言うならば22年間で、約20,000人を超える手術をしてきましたが、翌日より働いたことが原因となる出血は発生していません。

痛み少なく翌日から働けるレーザー手術

レーザー手術

CO2レーザーのメリットは ※1フォーカスビームと※2デフォーカスビームを巧みに使うことにより、侵襲の少ない、正確で繊細な手術ができることです。手術時の出血もほぼ無く、手術後の傷の腫れも少なく、痛みも少なく、翌日から仕事が行えます。肉体労働の方も問題ありません。
1991年の東京女子医大(分院)の論文でも電気メスと比較し「手術時間は短く、出血量は半分、手術後の痛みも少ない」と記載されています。さらに、通常の電気メスが「耐えられない痛みを訴えた人」有りに対して、レーザーは「耐えられない痛みを訴えた人」無しと報告されています。1982年の慈恵医大の論文でもほぼ同様の内容が記載されています。

※1 フォーカスビームとは、焦点があった光線です。正常組織を痛めず病変部を鋭角に切ることができますが、止血の能力は少ないのが特徴です。
※2 デフォーカスビームとは、焦点のぼけた光線です。組織を多少痛めますが、止血の能力が高いのが特徴です。

手術の流れについて

日帰り手術当日の流れですが、まずは手術着に着替えていただいて、仰向けに寝ていただきます。点滴をして、次はうつ伏せになって、「仙骨硬膜外麻酔」を行います。

尾底骨の少し上のところに約15ccの麻酔薬を注射します。10分程度で効いてきます。麻酔中も眠たくなったり、歩けなくなったりはしません。また、腰椎麻酔のように手術後に頭痛が起こることもありません。

手術は「くの字にうつ伏せ」(ジャックナイフ体位)で行い、手術時間は15分~30分程度です。触られている感じだけで、痛みはありません。

手術終了後は歩いて個室に戻ることができます。3時間ほど休んでいただいた後、帰宅していただきます。術後は翌日、1週間後、3週間後にご来院していただき、経過を観察します。